2019年09月26日

2024年04月25日

アナログDMはもう古い?今後のダイレクトメール業界の傾向とは?

物流だけでなくどの業界でも、昨今はデジタルマーケティングが主力となってきました。アナログなマーケティングはどんどん力が弱まってきています。
今回はダイレクトメール(DM)をアナログとデジタルの2軸で比較し、これまでの流れと現在・未来についてお話していきます。
1,965

アナログDMとデジタルDMとは?



そもそもアナログDMとデジタルDMはどう違うのでしょうか。それぞれの特徴をまずは解説します。

アナログDMの特徴

アナログDMの例としては以下のような形式が挙げられます。
(参考:効果的なDMとは?DMの種類と特徴をご紹介)。

・ハガキ
・圧着ハガキ
・カタログ

たとえば暑中お見舞・残暑見舞いなど季節に合わせて送るDMもまさにアナログDMです(参考:https://kyoudou-1954.jp/contents/summer-greeting-card/)。
年賀状も同様です(参考:年賀状DM(ダイレクトメール)活用術!集客効果が高い年賀はがきをご紹介)。

メールマガジンなどのデジタルDMが増えてきているなか、それでも未だにたくさんの量が流通しているアナログDM。高い効果が見込めるからこそ、その利用は減ることはありません。オンライン広告が盛り上がっているなかでもこのような古い形式のDMが使われ続ける理由についてはこちらの記事でもお話しています(参考:ダイレクトメール(DM)とは?失敗しないDMのはじめ方)。

デジタルDMの特徴

一方でデジタルDMの例としては以下が挙げられます。

・メールマガジン
・アプリのプッシュ通知

またある意味では、ECサイトがユーザーに対して商品やコンテンツをレコメンドしてくれる機能もデジタルDMの一部だといえるかもしれません。ユーザーのインターネット上の行動に応じて適切な内容を適切なタイミングで届けることができます。

これまでの主流と現在の主流



日本でのDMの歴史を考えると、作家が宣伝文を配布していた江戸時代後半まで遡ることができます。ダイレクトメールという言葉が使われ始めたのは1955年頃。そこから数えても50年以上の歴史です(参考:世界のダイレクトメール(DM)と歴史)。

歴史の中でDMはどんどん姿を変え、前述のように今ではデジタルDMが主流になりました。みなさんも毎日数通、人によっては数十通のメールマガジンを受け取っているのではないでしょうか。

昨今の人々は家のポストを覗く回数よりもメールフォルダを開く回数のほうが圧倒的に多いです。しかも、スマホのなかった時代では住所とごくわずかな家族構成の情報だけを利用して各家庭へDMを送っていました。それがスマホのおかげで、性別・年齢・趣味・住所・行動範囲など非常に多くの情報をマーケティングに利用することが可能になったんです。

こうなれば、デジタルDMのほうが顧客に接触し販促活動しやすいと考えるのが当たり前の流れだといえるでしょう。

メリットとデメリットを比較



しかしデジタルDMがそこまで優れているにもかかわらず、アナログのDMが0(ゼロ)にならないのはなぜか。それはそれぞれにメリット・デメリットがあるからです。

アナログDMのメリット・デメリット

ハガキやパンフレットのDMの最も大きなメリットは、開封率81%(2016年DM協会実施DM利用実態調査)という高い数字です。スマホやPCなど液晶画面に囲まれた現代の人々にとって、手紙やパンフレットは特別感を抱くものになりました。そのため年月が経過するにつれて下がるかと思えたアナログDM開封率は、近年また上昇傾向にあるというのです。

デメリットとしては、開封後の行動が追い切れない、また遅くなることが挙げられます。デジタルDMの場合はリンクのクリック率など、その効果計測がスピーディに正確に行えます。しかしアナログDMではそれが難しいのです。

デジタルDMのメリット・デメリット

デジタルDMのメリットは、アナログDMのデメリットで挙げた効果測定のスピード感と正確さです。さらにユーザーの詳細な情報から、より適切なコンテンツを届けることができるのも特徴。そのデザインの自由度も、アナログとは比べ物にならないくらい高いです。

しかしメールマガジンは約90%が開封されないままメールフォルダに眠っているといわれています。そもそもECサイトや会員制サイトにおいて、メールマガジン機能を受け取る設定にしているユーザーが総会員数の50%を超えるものは非常に少ないようです。これがデジタルDMの最大のデメリット。行動までの時間は短くなるものの、そもそも行動を起こしてくれるユーザーの目に留まるためにはかなりの工夫をしなければなりません。

アナログDMとデジタルDMは得意分野が違う

また商品やそのターゲットの年齢層などによって、どちらのDMを利用すべきかは異なります。例えば男性会社員は日頃メールフォルダを見る機会が多く、仕事をしている平日の日中でも一定の開封率が保たれます。さらに妻に自分の買い物をあまり知られたくないというニーズもあるため、オンラインによる販促は有効です。

しかし主婦に向けて子供のおもちゃや習い事を宣伝したい場合は、子供も目にすることができるオフライン広告が非常に効果的です。主婦の携帯へDMを送っても流し読みされるだけですが、ポストに投函することによってそのチラシはリビングに置かれ、当事者の子供が手に触れる確率が上がります。子供がそれを見て商品へ興味を持てば、主婦の購入意欲は一気に高まるというわけです。

オフラインVSオンラインではない?



このようにアナログDMとデジタルDMはどちらかだけをやればいいというわけではありません。オフラインとオンライン、双方または掛け合わせでのマーケティングがこれからの時代には必要なんです。

どちらかだけに特化してしまうと、商売の幅を大きく狭めてしまうことになります。

まとめ



協同新聞出版発送所ではアナログDMのお手伝いをしています。デジタルDMに社内リソースを割いていて、アナログDMに割く時間もコストも少ない企業様など、ぜひ協同へご相談ください!アナログDM専門でやっているからこそ、低コストで高いパフォーマンスでお力添えいたします。

上に戻る