2018年07月31日

暑中見舞い・残暑見舞いで集客効果アップ?シーズンイベントは絶好の販促チャンス

暑い夏に家でポストの投函物を眺めて、ふと届いた1枚の暑中見舞いから誰かに連絡したり、どこかへ出かけたり…そんな経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか?
今回は暑中見舞い・残暑見舞いとはなんなのか、いつ送ればいいのか、企業が期待できる販促効果やその効果を上げる適切な内容を解説します。
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暑中見舞い・残暑見舞いとは

暑中見舞いとは、最も暑く体調を崩しやすい夏の時期に相手の身体を気遣い安否を確認すると同時に、自らの健康や近況を伝えるためのものです。
その発祥は江戸時代だといわれています。もともとはハガキなど郵便配達で行うものではなく、身分の低い者が身分の高い武家仲間から親戚関係のもとに直接挨拶に伺うものでした。時が経ち、明治維新後に日本のはがき郵便配達が開始。遠方の方にもそうでない方にもハガキを利用して挨拶をする習慣が根付き、年賀状とともに徐々に日本の文化として浸透していきました。
Eメールでの連絡が主になりつつある昨今でも、暑中見舞いはまだまだ現役。親戚に近況を報告するものとしてだけでなく、企業やお店が顧客に対して日頃のご愛顧を感謝する場として利用されています。

ハガキだけでなく贈り物を送る場合も

お中元と混同して考える人もいますが、お中元と暑中見舞いの贈り物は別物です。
暑中見舞いといえばハガキや便箋で送るケースがほとんどですが、カタログギフトなどの贈り物を送付する人も増えています。
若い人は、親戚などにもお中元を贈るよりも暑中見舞いの贈り物をするほうが気軽に感じるようです。

暑中見舞いを送る時期

暑中見舞いは夏の暑さが厳しい時期に相手の身体を気遣うものです。
梅雨明けから、涼しくなり始める立秋前までに送るのがよいでしょう。
季節の訪れは地域によって多少異なります。
たとえば沖縄から北海道に送る場合など、相手側の季節を考えて送付時期を決めてください。

残暑見舞いを送る時期

立秋を過ぎたら夏はほとんど終わりですので、残暑見舞いに切り替えます。残暑見舞いは8月末までには相手に届くようにしましょう。
また、自分のもとに届いた暑中見舞いのお返しをする際、相手に届く日が立秋を超える場合は「残暑見舞い」として送らなければならないため注意してください。

暑中見舞いの販促効果

夏は一般的なボーナスの時期であることや天気のいい日が続くことから、人間の購買意欲が増しやすい季節だといわれます。
また、お盆休みの長期休暇などで比較的仕事以外への時間がとりやすい時期でもあります。この時期に自社や店舗のプロモーションをしない手はありません。

暑中見舞いを送ることで、来店が途切れていた顧客を再び呼び戻すことができた例は多いです。
特に美容サロンや化粧品・サプリメントの販売店では夏ならではの訴求ができます。
夏のイベントに合わせたヘアセット、紫外線で傷んだ髪や肌に透明感を与えてくれるトリートメントやコスメなど、夏にしか売れないような商品・サービスを持っているなら暑中見舞いは強い味方になってくれるでしょう。

暑中見舞いに適した内容とは

単なる販促DMと違い、暑中見舞いの文面にはルールがあります。送付時期を守ることはもちろん、販促内容が中心にならないよう相手の健康を気遣う内容にしなければなりません。
ここからは順を追って文面の書き方を解説します。

(1)挨拶

「暑中お見舞い申し上げます」や「残暑お見舞い申し上げます」など冒頭の挨拶を書きます。

(2)時候の挨拶、相手を気遣う内容

「暑い日が続いておりますが、おかわりございませんか」など相手の健康に寄り添った内容を書きます。
店舗やECサイトであれば、「以前購入いただいたヘアオイル、その後使い心地はいかがでしょうか」と前回の購入・来店時のことなどをさらに盛り込むといいでしょう。

(3)自身の近況報告

親戚に送る場合などはここで「我が家はおかげさまで家族全員元気に過ごしています」など近況報告を入れます。
販促を目的としたお客様への暑中見舞いなら、自社サービスや商品の宣伝を入れます。
「当店では夏のトリートメント10%オフキャンペーンを実施しています!紫外線の多い時期ですので、ぜひこの機会にご来店ください」などなるべく具体的な内容を書きましょう。来店までの期限があるとなおよいです。
家族がターゲットになるお店では、夏休み期間はヨーヨー釣りなどミニ縁日の催し物が人気です。子供の目を引くような縁日で使えるチケットなどを暑中見舞いに添付するなど、ハガキ一枚に留まらずおまけやデザイン性で個性を出しましょう。

(4)結びの挨拶

「これからも暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください」など、再び相手を気遣う言葉で結びます。
ここはあまりアレンジなどせず定型文を利用するのが無難です。

(5)日付

相手の元に届く日時と発送日時にはずれが生じます。詳細な日付は記入しません。
暑中見舞いなら「平成◯◯年 盛夏」、残暑見舞いであれば「平成◯◯年 晩夏(立秋)」と書きます。句読点は必要ありません。

暑中見舞いなら夏らしいデザインがおすすめ

文面だけでなく、デザインにも配慮しましょう。風鈴やあじさいのイラスト、夜の花火の写真など、見ているだけで涼しくなるような夏らしいデザインを選ぶのがおすすめです。
あまり派手になりすぎないようにするのが無難ですが、企業やサービスによってはハガキ型でないデザイン性の強いカードでも構いません。

残暑見舞いのデザインは?

残暑見舞いも基本的には暑中見舞いと変わらず、夏らしいデザインが一般的です。
しかし、あじさいやひまわりは少し季節とずれてしまいます。ホタルや食べかけのスイカなどが夏の終わりを感じさせるため、おすすめです。

まとめ

夏は多くの企業で景気がよくなる時期です。暑中見舞いは潜在顧客や以前の顧客にサービスを利用してもらうために効果的な販促方法。マナーを守ったうえで、お客様に好感を抱いてもらえるような素敵な暑中見舞いを送り、売上の向上を狙いましょう。

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