2018年08月31日

月刊誌はNG?「クロネコDM便(旧クロネコメール便)」活用術と裏ワザ◎

月刊誌やカタログは、さまざまなものが発送できるダイレクトメールの中でも非常に多く取り扱われるジャンルです。
これらを安く効率よく顧客に届けるためにはどうすればいいのか、悩んでいる業者は少なくないです。
そんなときに思い浮かぶ発送方法とちえばクロネコヤマトのメール便ではないでしょうか?
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クロネコDM便とは



クロネコヤマトの「メール便」と前述しましたが、実はメール便は2015年に廃止されています。
そして当時に代わりのサービスとして開始されたのが「クロネコDM便」です。

旧クロネコメール便の特徴


・ポストに投函・配達
・契約不要のため個人でも使える
・A4サイズ1kg(1cm)以内なら82円で発送可能
・400km以内なら翌々日までにお届け
・プラス103円で速達サービスあり
・信書(手紙)の発送不可

旧クロネコメール便では、信書(手紙)の発送ができないにもかかわらず、信書の発送が多発していました。
信書と非信書の区別が難しいことが主な原因です。

信書をメール便で送ることは法律で禁じられており、多くの利用者が知らず知らずのうちに、罪に問われるリスクを背負っていました。
クロネコヤマトはこの状況を重く受け止め、クロネコメール便を廃止し新しく「クロネコDM便」のサービスを開始。
また、宅急便のサービスでも小さな荷物を送りやすいように改善しました。

クロネコDM便の特徴


・ポストに投函・配達
・契約は法人・個人事業主のみ
・全国一律料金
・400km以内なら翌々日までにお届け
・3辺の合計が60cm以内/最長辺34cm以内/厚さ2cm以内/重量1kg以下
・信書(手紙)の発送不可
・通販で販売しているもの、オークションの落札品など売買にかかわる商品は発送不可
・荷受人の希望をもとに出荷されるもの(サンプル品、試供品など)は発送不可

ほとんど旧クロネコメール便と同じサービスに見えますが、実は大きく違います。
重要なのは「通販で販売しているもの、オークションの落札品など売買にかかわる商品は発送不可」であり、さらに「荷受人の希望をもとに出荷されるもの(サンプル品、試供品など)は発送不可」という点です。

このルールは2018年4月1日(日)に変更されたもの。
これによりクロネコDM便を利用する業者は、顧客からの申し込みによるサンプル送付などができなくなりました。
試供品など無料で送付するようなものは「通販で販売しているもの」に該当しないので取り扱えるのでは?そう思う業者も多いようですが、サイトからの申し込みがあった場合などは「荷受人の希望をもとに出荷されるもの」に該当してしまうので発送できません。

DM便で取り扱うことができる商品については、詳しくはお問い合わせください。



新サービス「クロネコDM便」利用する事業者様の悩み



クロネコDM便は旧クロネコメール便に代わる画期的なサービスに思えましたが、2018年4月の変更により利用する業者はさまざまな悩みを抱えることになりました。

商品を発送できなくなるECサイトが多数

クロネコDM便は全国一律料金でコストが安いため、特に中小企業が運営するECサイトに人気の発送方法でした。
しかし通販の商品がすべて送付できなくなったため、発送方法を変更せざるをえないECサイトが続出。

化粧品・サプリメントを販売する会社や、電子機器の部品を販売する会社など、特に小さなものを取扱う業者が発送方法の変更に悩むことになりました。

代替サービスを検討するもコストが高い

クロネコヤマトが運営する小さな荷物を送りやすいサービスは、クロネコDM便以外にも数種類あります。
しかしどれもDM便よりコストが高いのが特徴。中小規模の店舗やサイトでは発送方法の変更が経営に大きな打撃となることもあり、サービスの変更のハードルは高いようです。

代替サービス①ネコポス

小さな荷物を宅急便と同様のスピードで発送できるサービスです。
昨今ではメルカリやラクマなどの大手フリマアプリが契約しており、利用者は増えています。
A4サイズで重さ1kg以内の郵送物が対象なので、クロネコDM便の代わりに利用を検討する業者が多いです。

しかしネコポスの発送費用は数量や出荷形態などにより、契約ごとに異なります。
そのため業者からすると契約のハードルが高いのが難点です。
実際にDM便からネコポスに発送方法を変更して、費用が高くなったという業者も少なくありません。

代替サービス②宅急便コンパクト

宅急便コンパクトとは、宅急便60サイズの対応規格より小さい荷物なら、宅急便60サイズとして発送するよりも安くなるサービス。
お届け日指定や着払いなど利用可能なオプションが多く、DM便やネコポスより自由度が高い発送方法です。

発送の際に2種類の専用BOXのどちらかを利用しなければならず、自由なデザインで顧客に商品を届けられないのがデメリット。
また、お届けは手渡しのためポストイン不可です。

このようにクロネコヤマトの代替サービスはどちらもDM便よりコストが高く、業者は以前よりも包装や商品のコストを削減するなど工夫して対応しなければならなくなりました。

日本郵便など他社サービスに変更を検討するも比較が難しい

クロネコヤマトでなく日本郵便のサービスに変更する業者もあります。
しかしクロネコヤマトのサービスを含め、どの方法が最も安いコストで顧客に商品を届けられるのか正確に判断するのは一業者では難しいという声が多いです。
特に、商品によって発送代金が代わるサービスは比較が困難です。

代行会社に依頼したほうがコスト削減できるケースも

そこで利用される機会が増えているのが、私たち協同新聞出版発送所のようなDM発送代行会社。
取扱商品が発送できるかどうか、どの発送方法が適しているかなど、どんな質問でもお答えいたします。
コストの比較をご希望の際も、ぜひお問い合わせください。



まとめ



クロネコDM便のサービス内容が変更され、顧客にカタログやサンプルを送付するのが以前よりも手間になってしまった業者も多いかと思います。
協同新聞出版発送所にお問い合わせいただけば、そんなお悩みを解決するお手伝いをさせていただきます。
小さなことでも構いませんので、是非気軽にお問い合わせください。



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